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「なぜ男は結婚したくないのか?」婚活心理学 vol.3

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【皆さん、こんにちは。婚活メンターのひろです。今日のテーマはズバリ、「なぜ男は結婚したくないのか?」「結婚できない」のではなく、「結婚したがらないのか?」この問題、もはや現代社会の根深い命題ですよね。かつては「結婚=当たり前」でしたが、今はどうでしょう。ある種の「結婚回避症候群」が蔓延し、「結婚したくない」男性が増えています。では、一体なぜなのか?この講義では、データや心理学の観点を交えて、深掘りしていきます。】



内容:

1. 「男は結婚したくない」は本当か?データで検証

2. 「男が結婚したくない」理由ランキング5

3. 「結婚したくない」をどう飼い慣らすか?

4.  まとめ:



1. 「男は結婚したくない」は本当か?データで検証:
「結婚したくない男性が増えた」とよく言われますが、まずはこの前提を疑いましょう。

本当にそうなのか? 国立社会保障・人口問題研究所の調査によれば、50歳時点での生涯未婚率は男性28.3%、女性17.8%(2020年時点)。

つまり、約3割の男性が結婚していない。しかもこの数値は年々増加傾向にあります。


さらに、リクルートのブライダル総研が行った意識調査によると、20代・30代の未婚男性の約60%が「結婚はしたくない、または積極的にしたいと思えない」と回答。ここで分かるのは、「結婚したくない」と考える男性が一定数おり、それは決して少なくないという事実です。
では、彼らはなぜ結婚したくないのでしょう?



2. 「男が結婚したくない」理由ランキング5

それでは、多くの男性が結婚を避ける理由とは何か?順位は、私の研究に基づいた主観なので文句は受け付けないからね。(会場から笑い声)


第1位:「生活の自由を制限されたくない」

結婚とは、ある意味「社会的な拘束」です。


・帰宅時間を気にしないといけない

・好きなだけゲームや飲み会を楽しめない

・休みの日は家族サービス

・趣味や個人的な時間の優先順位が変わる


今まで自由気ままに過ごしていた生活が、一変するわけです。これは心理学的に言えば「自主性の喪失」に対する抵抗感。特に自己決定権を強く求める男性ほど、結婚に対して消極的になります。


実際、心理学者エドワード・デシとリチャード・ライアンによる「自己決定理論」では、人は自律性を奪われると強いストレスを感じることが示されています。

また、現代社会では個人の自由がかつてないほど尊重されるようになり、「自由に生きる」ことそのものがライフスタイルの一部として確立されています。


独身でいることの社会的圧力が弱まった今、「わざわざ自由を手放してまで結婚する必要があるのか?」という疑問を持つ男性も増えています。

特に、結婚によって生じる「義務感」への抵抗が大きな壁となります。家事の分担、親戚付き合い、育児への協力など、避けて通れない責任が増えることで、「自由と引き換えに得られるものが見合わない」と感じることがあるのです。


さらに、独身者の「性」の問題も影響を与えます。現代では、婚姻関係に頼らずとも性の欲求を満たす手段が豊富にあります。

風俗産業、アダルトコンテンツの進化、さらにはバーチャル技術の発展により、性的な満足を得るために結婚を選択する必要がなくなりつつあるのです。

そのため、結婚によって性の安定を得ることの価値が相対的に低下しているとも言えます。


しかし、自由を求める一方で「安定」もまた人生の重要な要素です。結婚によって得られるパートナーシップの安定感や精神的な支えは、単なる「自由の喪失」ではなく、新しい形の充実をもたらす可能性があります。そのバランスをどう捉えるかが、結婚に対する価値観を左右するのかもしれません。





第2位:「誰かと一緒に生活するのが苦手」

「一人暮らしが長くなると、結婚が難しくなる」と言いますよね。

たとえば、30代後半の男性が一人暮らしを15年続けた場合、


・自分のペースで食事をする

・好きな時間に寝る

・掃除や洗濯は自分のタイミング

・趣味に使うお金は自由に使いたい


また、内向的な人ほど他者との共同生活に対する不安が大きいのも事実です。さらに、幼少期に家庭環境が不安定だった男性は、無意識のうちに結婚に対する恐怖心を持つことがあります。


たとえば、両親の激しい夫婦喧嘩を目の当たりにしたり、機能不全家庭で育ったりすると、「結婚しても幸せになれる保証はない」と考えやすくなります。

精神分析の観点では、幼少期に形成された親子関係が成人後の恋愛観に大きく影響することが指摘されています。


第3位:「独りで過ごすことが好き」

これは「外向型・内向型」の気質の違いにも関係します。

心理学者カール・ユングによると、内向型の人間は一人の時間でエネルギーを充電する傾向があります。彼らにとって、社交はエネルギーを消耗する行為であり、特に長時間の対話や共同行動を求められる関係は負担になりやすいのです。
アメリカの研究
で、脊髄から脳に入った情報の処理システムが外向型と内向型では異なることが報告されています。ユングの説が正しかったことが証明された形です。


一人の時間を好む男性は、自己充足感が高いケースが多く、「誰かといることで得られる充実感」よりも「一人でいる快適さ」の方が勝ることがあります。

また、外向・内向関係なく、特に趣味や仕事に没頭するタイプは、「結婚による生活の変化が、自分のライフスタイルやペースを崩すのではないか」という懸念を持ちやすく、結果として結婚の必要性を感じにくくなるのです。


さらに、現代はテクノロジーの発展により、一人でも充実した生活を送る選択肢が増えました。Netflixで映画を楽しみ、ゲームやSNSで気軽に交流し、デリバリーや家事代行を活用すれば、独り身のデメリットをほとんど感じることなく生活できます。

こうした利便性の向上も、「一人でいることの心地よさ」を強化している要因の一つでしょう。


第4位:「誰からも干渉されたくない」

結婚とは、相手との生活をシェアすること。でも、それが「干渉」と感じてしまう男性もいます。


たとえば、

・「今日はどこ行くの?」

・「何時に帰るの?」

・「これ食べた方がいいよ」

こうした日常のちょっとしたコミュニケーションも、自由を重んじる男性にとっては「監視」に感じられることがあるのです。


さらに、これは「自己決定感」の問題とも深く関係しています。心理学では、人が幸福を感じる大きな要素の一つとして「自分で選択している」という感覚が挙げられます。

結婚すると、相手との折り合いをつけるためにどうしても妥協や相談が必要になりますが、それが「自分の意思とは関係なく決められることが増える」と感じた瞬間、息苦しさを覚えてしまうのです。


また、幼少期の家庭環境によって「干渉」に対する耐性が変わることもあります。過干渉な親に育てられた男性ほど、他者の意向に沿うことを過度にストレスと感じる傾向があり、結婚生活における調整や譲り合いを「自由の喪失」と捉えがちです。

このように、結婚における干渉の問題は単なる「束縛されるのが嫌」ではなく、自己決定感や幼少期の影響といった深い心理的要因が絡んでいるのです。


第5位:「理想の女性に見合うだけの経済力が乏しい」

結婚相手に求める条件と自身の経済力が釣り合わないと感じる男性は、「自分には結婚は無理だ」と諦めてしまいます。

実際、厚生労働省の調査によると、年収300万円以下の男性の既婚率は10%未満。一方で、年収700万円を超えると既婚率は60%を超えます。

さらに、婚活市場では「経済力」が男性の魅力の一つとして大きく評価される傾向があります。


女性の多くが安定した生活を望むのは当然のことですが、それが「理想が高すぎる」と感じる男性にとっては大きなハードルになり得ます。実際、年収だけでなく職業や資産背景も見られる場面があり、「自分は条件に合わない」と感じることで婚活に消極的になるケースもあります。


また、経済的な負担だけでなく、「結婚後の生活水準を落としたくない」という心理も大きく影響しています。独身生活では自分の収入をすべて自分のために使えますが、結婚すると家計の共同管理が必要になり、趣味や自由な支出が制限される可能性があります。

この変化に対する抵抗感が、「結婚したくない」という気持ちを助長することも少なくありません。


つまり、経済力がない男性ほど「結婚したくない」のではなく、「結婚できない」と考え、そもそも婚活にすら参戦しないケースが多いのです。しかし、実際には「経済力がすべてではない」と考える女性も多く、重要なのは、収入だけでなく価値観や人生観を共有できる相手を見つけることにあるのかもしれません。




3. 「結婚したくない」をどう飼い慣らすか?:

結婚への不安の多くは、「自分が幸せな結婚生活を送れるのか?」という疑問に集約されます。幼少期に見た夫婦関係の影響は計り知れません。


もし「結婚=我慢や犠牲」という認識が刷り込まれていれば、大人になっても無意識に結婚を避ける心理が働くのは当然です。


ここで疑問に思う方もいるでしょう。「夫婦喧嘩なんて大昔からあったのに、なぜ今の時代に影響が大きくなるのか?」と。

昔は多くの家庭で同じような光景が繰り広げられていました。しかし、現代は社会全体の生活水準が向上し、幸福度が底上げされたことで、家庭間の違いがより際立つようになりました。


その結果、友人の家庭や周囲と比較し、自分の家だけがおかしいのではないか、自分の親は変わっているのではないか、といった疑念を抱きやすくなり、それが心の奥底に暗い影を落とすことになるのです。


皆さんに伝えたいのは、結婚は必ずしも「どちらかが我慢するもの」ではありません。結婚生活における対等な関係を築くためには、適切なコミュニケーションが不可欠です。

心理学者ジョン・ゴットマンの研究によれば、幸せなカップルは「感情的知性(EQ)」が高く、日常のやり取りの中でポジティブな交流が多いことがわかっています。


具体的には、相手の話をしっかり聞く「積極的傾聴」や、感謝の言葉を意識的に伝える習慣を持つカップルは、長期的に幸福度が高い傾向にあります。

また、ゴットマンは「4つの破滅の騎士」と呼ばれる、批判・侮辱・防御・無視といった破壊的なコミュニケーションが離婚リスクを高めることを指摘しています。


従って、結婚生活に自信がない男性は「コミュニケーション・スキルを鍛える」人間力が大切なのです。つまり努力でなんとかなるレベルです

とはいえ、いきなり高度な会話術を身につける必要はありません。


まずは「共感の姿勢を持つ」「相手の感情を否定せずに受け止める」といった基本的なスキルを意識することが、健全な関係構築の第一歩となります。


まとめ:

「結婚したくない」と感じる男性は増えている。

しかし、その背景には、


「自由がなくなる」

「お金がかかる」

「生活が変わる」


などの心理的要因が強く影響しています。また、幼少期の家庭環境や、社会の変化による価値観の揺らぎも見過ごせない要素です。

とはいえ、結婚は必ずしも「負担」ではなく、新たな可能性を広げる「人生のステージアップ」と捉えることもできます。


実際、心理学の研究では、良好なパートナーシップを築ける人は、ストレス耐性が高く、精神的な充実度が上がる傾向があるとされています。

結婚することで社会的な安定感を得られたり、自己成長の機会が増えることも事実です。


重要なのは、結婚そのものを避けるのではなく、「自分にとっての最適解、最適な関係の在り方」を考えることではないでしょうか。

二人の合意のもと、最近は束縛し合わない形の週末婚や通い婚、事実婚などの従来の社会規範からは自由な結び付きも注目されています。


結婚するもしないも本人自由。人生の選択です。

とは言え、人生は一回限り。後悔しないために、一度立ち止まって「結婚したくない」理由を見つめ直すことをお勧めします。

それが自分の人生を今より充実させる第一歩になるかもしれません。


さあ、皆さんはどう受け止めましたか?それを宿題として今日のセミナーを終わりましょう!



(婚活メンター・ひろ



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