婚活心理学

婚活で”無難な人”はなぜ結婚できないのか? 婚活心理学 vol.6

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はじめに】皆さん、こんにちは。婚活心理学セミナーへようこそ! まず質問です。婚活が思うように進まないと感じたことはありませんか?「いい人なんだけど…」と何度も言われ、結局進展しない。その原因は、あなたが”無難な生き方”をしていることからくる劣等感からかもしれません。


今、私が婚活の現場で気づくことは、なかなか成婚できずに苦労している人達の傾向を見ると、皆さんまじめな善い人ばかり。言葉を変えると、”無難な人”です。無難な人は、波風を立てず、社会が求める”無難な生き方”を選択し、安全圏で生きることを好みます。

しかし、今や、婚活市場では”無難”は必ずしも「魅力」ではありません。むしろ、「退屈」や「つまらない」と捉えられがちです。現在の婚活では”無難な生き方”をしていると、不利になってしまうのです。


安全運転を選ぶのは悪いことではありません。しかし、婚活では「この人に会ってみたい!」と思われなければ、そもそもチャンスが生まれません。

”無難なプロフィール”、”無難な趣味”、”無難な話題”、”無難な選択”をしていると、誰の心にも刺さらず、結婚できないまま時間が過ぎてしまいます。

では、なぜ「無難な生き方」が婚活で不利なのか、そして、どうすれば”退屈な人”から抜け出せるのか?詳しく見ていきましょう。



【内容】

第1章:”無難な人”とは?

第2章:”無難な人”が婚活で苦戦する理由 

 2-1 昔は”無難な人”婚活市場で有利だった  

 2-2 ”無難な人”が苦戦する理由5つ

第3章:”無難な考え方”から卒業する 

 3-1 個性的なプロフィールが魅力を引き出す 

 3-2 個性的なプロフィールのポイント 

 3-3 「結婚相手に求めるもの」を明確にする

第4章:婚活で”無難な人”をやめるための行動  

 4-1 小さなリスクを取る 

 4-2 感情を表現する 

 4-3 自分らしい人生をつくる

第5章:まとめ〜”無難な生き方”をやめれば、婚活が変わる!  

 5-1 ”無難な生き方”をやめると、こんな変化が起こります  

 5-2 ”無難な生き方”を捨てる勇気こそが婚活成功の鍵

補遺:”無難な人”が婚活で不利な理由をデータで示す  

 1. 心理学・社会学の研究から見る”無難な生き方”の罠 

 2. ”無難な生き方”が「選ばれにくい」心理的背景  

 3. 「個性」を出すことの婚活への好影響 

 4. 「リスクを取る婚活」が成功しやすい理由



第1章:”無難な人”とは?

”無難な生き方”をしていると、なぜ結婚できないのか?あなたはこんな特徴に当てはまりませんか?
 ✔「とにかく誠実でまじめ。波風を立てるのは苦手」
 ✔「趣味は旅行、映画鑑賞、カフェ巡り。でも特にこだわりはない」
 ✔「プロフィールは万人受けを意識して作成」
 ✔「デートでは相手の意見を優先し、自己主張は控えめ」
 ✔「トラブルを避けるために、あえて無難な選択をする」


…これらに当てはまる人、それは典型的な “無難な人” です。無難な人の最大の問題点は、個性が埋もれること。社会心理学では、「差別化の法則」 という概念があります。これは、群衆の中で際立つ個体ほど注目され、選ばれやすいというもの。

婚活市場も例外ではなく、「無難な人」は印象に残らず、結果として結婚できない可能性が高くなるのです。
婚活とは、いわば「市場」 です。好きな例えではありませんが、市場原理において、目立たない商品は選ばれません。「無難な生き方」は婚活市場で不利なのです!
では、なぜ無難な生き方をしていると「退屈な人」と思われてしまうのでしょうか?


第2章:”無難な人”が婚活で苦戦する理由

 2-1 昔は”無難な人”が結婚市場で有利だった

特にお見合い結婚が主流の時代では、「安定した職業」「平均的な価値観」「目立たない性格」こそが好まれていました。なぜなら、当時の結婚は恋愛よりも社会的な安定や家同士のつながりが重視され、個性よりも“確実な幸せ”が求められていたからです。

一方、恋愛結婚が一般的になった時代では、異性としての魅力や感情の揺さぶりが重視されました。ドラマティックな恋愛が理想とされ、「運命的な出会い」「情熱的な関係」こそが結婚の決め手と考えられるようになったのです。

しかし、現代ではさらに価値観が多様化し、ただの恋愛感情ではなく、“共に人生を築くパートナーシップ”の重要性が再認識されています。
つまり、婚活市場では「無難=安定」という旧来の価値観だけではなく、個性や共感、未来へのビジョンが求められる時代に変化しているのです。


 2-2 ”無難な人”が苦戦する理由5つ

  1. インパクトがない:
 無難なプロフィール、無難な会話では相手の印象に残らず、埋もれてしまう。
  2. 「つまらない」と思われる:

 刺激のない無難な選択ばかりでは、「この人と一緒にいたら退屈そう」と思われがち。
  3. 個性が見えない:

 婚活では「どんな人か分からない」と判断されると、それだけで選択肢から外される。
  4. 恋愛感情が生まれにくい:

   婚活市場で求められるのは「感情を動かすこと」。無難な人は恋愛対象として認識されにくい。
  5. リスクを取らないので成長しない:

   結婚は変化の連続。リスクを取らない人は、結婚後も成長できないと思われてしまう。

では、具体的にどうすれば「無難な生き方」から脱却し、「退屈な人」を卒業して、婚活で成功できるのでしょうか?





第3章:”無難な考え方”から卒業する

 3-1 個性的なプロフィールが魅力を引き出す

無難なプロフィールとは、次のようなものです。
  ✔「趣味は旅行と映画鑑賞です。」
  ✔「休日はカフェ巡りをしています。」
  ✔「明るく前向きな性格です。」

こうした内容は、一見良さそうに見えますが、どれもありきたり。相手の印象に残りません。

 3-2 「個性的なプロフィールのポイント」


 ✅ 具体性を持たせる:

 「旅行が趣味」ではなく、「バックパックで東南アジアを巡るのが好き」。
 ✅ 独自の視点を入れる:

 「カフェ巡り」ではなく、「豆からこだわったコーヒーを自宅で淹れるのが日課」。
 ✅ ユーモアを交える:

 「犬が好き」ではなく、「うちの柴犬とは人間のような会話が成立しています(本当に)」。

こうした具体性と個性があるプロフィールは、相手の興味を引き、会話のきっかけを作ります。


 3-3 「結婚相手に求めるもの」を明確にする

「いい人がいたら結婚したい」と言う人は多いですが、これは婚活では非常に弱い姿勢です。なぜなら、結婚は「偶然出会うもの」ではなく、「自ら創り上げるもの」だからです。ただ待っているだけでは、理想の相手は現れません。


 ✅ どんな未来を作りたいのか?
 自分が思い描く未来のビジョンを明確にしましょう。単に「結婚したい」ではなく、「どんな生活を送りたいのか?」を具体的に考えることが重要です。
 ✅ どんな結婚生活を送りたいのか?
 結婚後の暮らしをリアルに想像していますか? 共働きを希望するのか、家庭を中心に過ごしたいのか。どんな価値観のもとで夫婦関係を築きたいのか。
 ✅ どんな価値観を共有できる人と一緒にいたいのか?


結婚は日々の選択の連続。人生の大事な決断をする際、どのような価値観を持つ人となら信頼し合えるのかを明確にしましょう。
これらを深く考え、言語化することで、「自分に合う人」との出会いが自然と増えていきます。



第4章: 婚活で”無難をやめる”ための行動

ここからは、具体的な行動ステップを紹介します。
「”無難をやめる”ための3つのアクション」

 4-1 小さなリスクを取る
 ✅プロフィールに「変わった趣味」や「こだわり」を書く
 例えば、「休日はカフェ巡り」ではなく「カフェラテアートを研究して自作のラテで友人をもてなす」など、具体的なエピソードを交えると印象が強くなります。
 ✅いつもと違うタイプの人とデートしてみる
 例えば、「普段は理系男子とばかり話すが、芸術系の人とも交流してみる」など。
 ✅推しのイベントや新しいコミュニティに参加する

 例えば、「好きなバンドのライブで、同じ趣味の人と出会う場を作る」など。

 4-2 感情を表現する  

 ✅「無難な会話」ではなく、「自分の本音」を話す。デートの感想を具体的に伝える
 例えば、「楽しかったです!」ではなく、「あなたの旅行の話、すごく面白かった!特に○○のエピソード、私も行ってみたくなりました。」と伝えると、会話が 深まります。「この人と一緒にいると楽しい!」と感じたら、素直に伝える
 ✅具体的な感想を伝える
 例えば、「今日はすごく楽しかった!」ではなく、「あなたといると、時間を忘れてしまうくらい楽しい!また会いたいなと思いました。」と一歩踏み込んで伝え ることで、より良い関係へと進みやすくなります。

 ✅共感や感動を表現する
 例えば、「あなたが話してくれた○○の話、すごく共感しました。私も似た経験があって、それを思い出して温かい気持ちになりました。」と、感情を交える

 ことで、親密さが増します。
 ✅未来の約束を交えて伝える
 例えば、「今日すごく楽しかった!次は○○のお店に一緒に行ってみたいな。」と、次につながるような表現を入れることで、自然な流れで次のデートの機会を

 作れます。

 4-3 自分らしい人生をつく
 ✅まずは「自分がどんな未来を作りたいか」を考える。
 例えば、「家庭的な温かい雰囲気を大事にしたい」のか、「お互いの夢を応援し合うパートナーシップを築きたい」のかを明確にする。
 ✅それに合う相手を探す。
 例えば、「休日は家でゆっくり過ごしたい」と考えるなら、アウトドア派よりもインドア派の相手を選ぶことで価値観が合いやすい。
 ✅相手に合わせるのではなく、自分の生き方を大切にする。
 例えば、「結婚したら自分の趣味を諦めなければいけない」と思わず、自分の大切な時間を尊重してくれる相手を探すことが、長続きする関係を築く秘訣になる。





第5章:まとめ〜”無難な生き方”をやめれば、婚活が変わる!

婚活市場では、”無難な人”ではなく、「心を動かす人」が選ばれます。


無難な道を歩むことは、確かに安定をもたらします。しかし、結婚とは「共に歩む旅」であり、時には冒険を伴うものです。無難な生き方を続けることは、魅力的な出会いを遠ざけるだけでなく、自分自身の人生の可能性を狭めることにもつながります。


 5-1 ”無難な生き方”をやめると、こんな変化が起こります

 ✅ 自分に合った人と出会いやすくなる。
 ✅ 婚活が楽しくなる。
 ✅ 交際がスムーズに進む。
 ✅ 結婚後もお互いが成長できる関係が築ける。


婚活とは、自分らしさを発信し、共鳴する相手と繋がること。無難を捨てて「あなた自身の魅力」を堂々と表現した時、心からフィットする相手が自然と引き寄せられるのです。


 5-2 ”無難な生き方”を捨てる勇気こそが婚活成功の鍵

アドラー心理学では、「人生の課題を避けることは、人生を後退させること」とされています。結婚はまさに「人生の課題」の一つであり、他者と協力しながら、自分らしく生きるための大切な選択です。


しかし、多くの人が「無難な生き方」をしてしまうのは、「課題の回避」 という心理が働くからです。婚活でリスクを取ること、個性を出すことは、評価される可能性と同時に拒絶されるリスクも伴います。アドラーが説くように、「勇気をもって自己表現すること」こそが、自分らしい人生を築くための鍵なのです。無難な生き方をやめることで、婚活は大きく変わります。


アドラーは「共同体感覚」を強調します。これは、自己の価値を信じ、他者と協力しながら人生を築くことを意味します。婚活においても、相手に合わせすぎるのではなく、自分の個性を持ち、互いに支え合う関係を築くことが大切です。

無難な道を歩むことは、確かに安全です。


 5-3 婚活とは「共に歩む旅」です

人生において最も大切な選択の一つが「誰と生きるか」。その選択をする婚活の場では、”無難な生き方”や”無難な考え方”ではなく、「この人と一緒にいたい!」と思わせる個性や魅力が必要です。


旅にワクワクや刺激がなければ、誰もあなたと一緒に歩みたいとは思いません。


”無難な人”から脱却し、あなたらしい輝きを見せること。これが、婚活市場で勝ち抜くための最強の戦略です!あなたの人生は、あなたの選択次第で劇的に変わります。今日から、あなたの婚活を変えていきましょう!


あなた自身の魅力を堂々と表現し、最高の人生のパートナーを見つけてください。(会場から拍手)




補遺:”無難な人”が婚活市場で不利な理由をデータで示す

 1. 心理学・社会学の研究から見る「無難の罠」

  1-1 ハロー効果(Halo Effect)

社会心理学では、人は一部の特徴から全体の印象を決定する傾向があるとされています(Nisbett & Wilson, 1977)。つまり、「無難な人=特に目立たない人」は、個性や魅力を伝えられず、出会いの場で記憶に残りにくいのです。

SNS・マッチングアプリの研究 近年の研究では、オンライン婚活において「個性が伝わるプロフィール」が成功率を大きく上げることが示されています。

  (Finkel et al., 2012)。

単なる「いい人」よりも、具体的なエピソードを持つ人の方が選ばれやすいのです。


➡ 補足データ: アメリカのデートアプリ「OkCupid」の調査では、平均的で無難なプロフィールよりも、好き嫌いが分かれるユニークなプロフィールの方が、マッチング率が高いことが判明(Rudder, 2014)。


 2. ”無難な生き方”が「選ばれにくい」心理的背景

 2-1 社会的比較理論(Social Comparison Theory)

社会心理学者レオン・フェスティンガー(Festinger, 1954)は、人は常に自分と他者を比較し、自己評価を行うと述べています。婚活においても、自分が「より良い選択をした」と感じたいという欲求が強いため、特徴のない無難な相手は「もっと良い人がいるかも」と思われがちです。


 2-2 自己呈示理論(Self-Presentation Theory, Goffman, 1959)

エルヴィン・ゴッフマンによれば、人は社会の中で「どのように見られたいか」を考えながら自己表現を行います。婚活では「自分らしさ」をうまく表現できる人が魅力的に映るため、無難な人は相手の印象に残りにくくなるのです。


➡ 事例: 例えば、婚活イベントで「趣味は特にない」と答えたAさんと、「週末は自転車で100km走るのが趣味で、旅先で見つけた絶品ラーメンを食べ歩くのが楽しみ」というBさんがいた場合、多くの人がBさんに興味を持ちます。これは、具体的なイメージが浮かぶことが人の興味を引きやすいためです。


 3. 「個性」を出すことの婚活への影響

  3-1 自己決定理論(Self-Determination Theory, Deci & Ryan, 1985)

心理学者デシとライアンは、幸福感は「自己決定」つまり「自分の意思で選択すること」によって高まると述べています。無難な生き方ではなく、「自分らしい生き方」を選ぶことで、結果的により良いパートナーと出会える可能性が高まります。


➡ 事例: ある女性が「将来はカフェを開きたい」と婚活プロフィールに書いたところ、それを応援したいと考える男性とマッチし、実際に結婚。2人でビジョンを共有することで、単なる恋愛ではなく、共に未来を築く関係が生まれました。


 4. 「リスクを取る婚活」が成功しやすい理由

  4-1 アドラー心理学:自己決定と勇気

アドラー(Adler, 1930)は、「人間の幸福は、所属感と貢献感によって決まる」と述べています。つまり、婚活でも「自分をしっかり表現し、それを受け入れてくれる相手と出会う」ことが幸福感に直結します。無難な生き方ではなく、勇気を持って自分らしさを発信することが、婚活成功のカギとなります。


➡ 事例: ある男性が「フリーランスのデザイナーとして独立を目指している」とプロフィールに書いたところ、安定志向の女性からは敬遠されたが、同じく自由な働き方を求める女性と意気投合し結婚。無難な選択を避けることで、価値観の合う相手と出会えました。



(婚活メンター・ひろ)



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